
たくさん通信できるWIMAXのWiFiルーター
モバイルルーターを使う方でも特に大量の通信を行う予定が有る方にとっては、高速通信の容量は一番大切な部分です。そう言った方にお勧めするのはWiMAX通信対応のモバイルルーターです。
そもそもWiMAXとは
WiMAXと他社のモバイルルーターは基本的な仕組みや構造は同じで、違う点は利用する利用する通信規格です。
そもそもWiMAXとは通信規格の名前です。なのでモバイルルーター以外にも有線ででつなぐと採算が取れない過疎地での高速ネット通信などにも使われているのですが、日本においてこの規格を用いてUQコミュニケーションズが提供する商品名としての方が有名となっているのです。
その他のポケットWiFiを初めとするキャリアのモバイルルーターは携帯電話と同じデータ回線を利用します。これは所謂「3G」や「LTE(4G)」の事です。
WiMAXのメリット
WiMAXの一番のメリットはその通信量です。契約の種類にもよりますが、WiMAXには月間の通信量に上限が存在しておらずネットをたっぷり使う事が出来ます。
なのでうまく工夫する事で家の中で固定回線の代用として使う事も可能です。
実際固定回線を引けない寮生活をしている方などが固定回線の代わりに利用する方もいます。そう言った手軽さも一つのメリットです。
因みにワイモバイルなどの一般的なルーター契約は5Gから7Gの月間制限が有るので固定回線の代わりにはなりません。
次のメリットは通信速度です。
現在使われているWiMAX2+は下り最大220Mbps、上り最大10Mbpsの速度を誇っています。携帯回線であるLTEは下り最大150Mbps上り最大50Mbpsとなっているので他社のモバイルルーターよりも安定した速さを誇っています。
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最近ではモバイル回線市場最速の440Mbpsに対応したルーターも販売されています。
ただしこれらはあくまで理論値であって実際は利用状況などによって変わります。このようにWiMAXはモバイルルーターよりも安定した速さと余裕がある通信量があるのが魅力となっています。
WiMAXのデメリットは?
それではWiMAXのデメリットはなにか、という点ですがまず安定性が上げられます。これはWiMAXだけではなくモバイルルーター全般のデメリットなのですが、固定回線に比べると利用者が多い時間帯などでどうしても遅くなってしまいます。
またWiMAXは月間制限が無いと言っても、日単位での速度制限が存在します。規制されるのは「前日三日間で3G以上使った場合に翌日から三日間の合計が3Gを下回るまで」となっており、モバイルルーターとしては問題ありませんが固定回線の代用として使うとなると不満が残る設定です。
ただし速度制限と言っても一般的な「128kps」とは違い、youtubeの普通画質動画を見れる程度は維持されると言われています。また対応エリアも若干の不満が残ります。
有料サービスで親会社であるauのLTE網を使えるサービスも提供しているので、人口カバー率99%とはなっています。
しかしWiMAX2+のみだと都市部であればほぼ利用できますが、山間部などではまだ未対応のエリアが多いです。
通信エリアが狭いため、もしもエリアをチェックしてご自身の地域がエリア外だった場合は同じくモバイルルーターのポケットWiFiを検討してみるのもありだと思います。
ポケットWiFiは通信データ量は少な目ですが、スマホのパケット定額と比べて半分ぐらい月額料金が安いのでおすすめできます。
またWiMAXはコンクリートなど遮蔽物の影響を大きく受ける為、対応エリアでも地下や室内では受信しにくい場所も存在します。この対応エリアについてはWiMAXも日々改善を行っており、今後需要が増える事で状況が変わる可能性はあります。
WIMAXのモバイルルーターとしては優秀なサービス
通信制限や対応エリアなどで不満点も多いですが、WIMAXはモバイルルーターとしては非常に優秀なサービスです。
三日間で3G制限があるとはいえ、月間では無制限で制限後もyoutubeを見る程度の速度は維持されるサービスは他にありませんし、価格も他社のポケットWiFiに比べると多少高いとはいえ何十Gバイトも高速通信を使えることから考えるとお得な値段です。
このようにモバイルルーターの中でも大容量通信が出来る物を探している方であればWiMAXはお勧めのルーターです。
WiMAXのプロバイダーについて
最後になにかと疑問が多いWiMAXのプロバイダーサービスについて解説します。基本的にWiMAXの設備を運営し回線の維持をしているのはKDDI(au)の子会社である「UQコミュニケーションズ」です。
UQコミュニケーションズにおいても顧客へのサービスを提供していますが、この回線を借りて自社サービスを提供するのがプロバイダーという存在です。
UQコミュニケーションズでも契約する事が可能なのでプロバイダーを選ぶ必要はないのですが、キャッシュバックや値引き、端末の無料配布や月額料金が安いなど様々なメリットがあるのでプロバイダーで契約するのも一つの手です。
そこでここでは代表的なプロバイダーを二つ紹介します。
とくとくBB
各種インターネットサービスを提供するGMO株式会社が提供するプロバイダーサービスです。
メリットはとにかく安い事です。契約にもよりますが約三万円のキャッシュバックが貰える上に、クレードルや端末も無料で付いてきます。また月額料金も40円から100円程度の差ですが、他のプロバイダーよりも安く設定しています。
このように安さが売りのプロバイダーの中ではトップクラスの人気と実績を誇っています。
注意点としてキャッシュバックの条件が複雑で、契約後すぐに貰えるわけではないという事が上げられます。契約する際にはしっかりと確認した上で契約しましょう。
ビッグローブ
固定回線の分野でも大手のプロバイダーであるビッグローブはWiMAXのプロバイダーでも信頼と実績がありますし、特典も最高額という訳では有りませんが約二万五千という高額なキャッシュバックが存在しています。
また選べる特典として現金キャッシュバックではなくビッグローブが提供するポイントサービスであるGポイントでの還元も選べます。
その他にも固定回線とのセット割引やビッグローブが提供する格安スマホとのセット割引などビッグローブを既に利用している方にもお勧めです。また端末が0円なので初期費用を抑える事も出来ます。
対応エリアなどはUQコミュニケーションズと同じ
この他にも複数のプロバイダーが存在していますが回線自体はどのプロバイダーもUQコミュニケーションズの物を使っているので、対応エリアやサービス自体はどの会社も同じです。
ただし問題やトラブルが有った際の対応窓口や契約や解約時どのように対応するかは会社によって違うので、安さだけに惑わされるのではなくトラブル時の対応が良い会社を選ぶようにしましょう。